こんにちは、ねこすけです。

「これからのビジネスには英語が不可欠!」と数十年前から言われている気がしますが、実際にビジネスパーソンとお付き合いしていると、実践レベルの英語力(あるいはほかの外国語力)を持っている方と出会うことは、まだまだ少ないように思います。

東大卒やTOEIC900点以上の人でも、「読解はできても話すのはちょっと…」という人がとても多く、中国人や韓国人の同僚にはほとんど敵いません。

そうはいっても、グローバルの業務は今後増えていく一方ですし、言語力があれば、活躍の幅は間違いなく広がります。何か一つくらい強みになる言語は持っていたいものです。

そこで今回は、

高年収につながる外国語はどれ?

と題しまして、言語別の経済規模国内での希少性の観点から、これからのビジネスに本当に求められる外国語はどれなのかを考察していきます。

 

1. 日本のビジネスマンの英語力は低い

EFが発表した2019年版「EF EPI英語能力指数」によれば、日本の英語能力指数は9年連続の下落となり、アジア周辺諸国の水準からみても「低い」と判定されています。

(参考)EFの英語能力テスト

また、IIBCが、日本のビジネスパーソンの英語力に関して、2019年に全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に行った調査では、下記のような報告がされています。

  • ビジネスパーソンの69%が英語が苦手と感じている
  • 英語学習中のビジネスパーソンは19.2%

(参考)IIBC調査サマリー

ビジネスの現場でも、昇進要件などにTOEICの点数が加味されるようになってきたとはいえ、実戦レベルの英語力を話せる社員は未だに少ない状況が続いています。

2. 英語力と年収の相関

オンライン英会話のレアジョブが2015年に実施したアンケート結果によると、英語力を必要とする正社員求人と英語力を必要としない正社員求人の間には、100~200万円程度の年収差が生じています。

(参考)レアジョブ調査「募集職種×求められる英語力×年収の相関」

また、多くの企業では、課長職以上への昇進の条件にTOEICの点数を考慮するケースが増えてきており、英語能力による年収差は、今後も拡大傾向が続いていくと考えられます。

3. 各外国語の比較検討

まずは、その外国語を習得した際にどの程度の市場にリーチできるのかをチェックしていきましょう。

3.1. 母語話者数比較

少数言語の国際研究団体SILの調査によると、2020年の母語話者数の多い言語ランキングは下記の通りです。

(参考)Ethnologue 2020年言語別母語話者数

母語話者が最も多いのは、英語の12億6,800万人。アメリカの外にも、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ジャマイカをはじめとする地域にネイティブスピーカーが分布しています。

母語話者が2番目に多いのは、中国語(北京語)の11億2,000万人。一国で14億人の人口を持つ中国の公用語であり、世界各地の華人の間でも使用されています。

注目は、インドの諸言語。インドの公用語は英語とヒンディー語なのですが、実は、州ごとに州公用語が設定されています。7位のベンガル語(2憶6,500万人、西ベンガル州、トリプラ州)、11位のウルドゥー語(1億7,100万人、ジャンムー・カシミール州)、15位のマラーティー語(9,500万人、マハーラーシュトラ州)等の各州公用語の母語話者は、日本の全人口よりも多くなっています

ちなみに、日本語は13位で1億2,600万人。日本以外の母語話者はほぼ存在しません。

3.2. GDP比較

IMFの2018年GDP統計をもとに、海外の有志が作成した、言語別GDPランキングが下記になります。

(参考)有志による言語別GDPの推計の取組

GDP割合が最も高いのは、英語の20.6%。世界一の大国であるアメリカの寄与度が大きくなっています。

GDP割合が2番目に高いのは、中国語(北京語)の20%。国内の母語話者比率が高いことに加え、他国に展開している華人の貢献度も加味されていると思われます。

注目は、6位のドイツ語(4.0%)。母語話者人口ベースでは12位の1億3,200万人でしたが、ドイツ、オーストリア、ベルギー、スイス等の先進国が含まれていることもあり、GDPは非常に高い水準となっています。

日本語は5位で4.2%。母語話者が少ない割には健闘していると言えそうです。

次に、供給面の検討として、国内においてどの外国語を話す人材(=潜在的ライバル)が多いかについて見ていきましょう。

3.3. 国内における希少性

 

日本では義務教育で6年間英語を学んでおり、また、大学やビジネスの現場でも英語力を重視する傾向が強まっているため、他の外国語に比べて、英語学習者は断トツでトップになっています。

他の外国語の学習者数に関しては、あまりデータが見つからなかったのですが、たまたま、ねこすけの母校東京大学の2017年度新入生の第二外国語選択人数割合のデータを見つけたのでご紹介します。

(参考)東大生協受験生・新入生応援サイト

上図からも読み取れる通り、高等教育レベルでオーソドックスなのは、スペイン語・中国語・フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、韓国語あたりだと思います。

中国語、韓国語に関しては、中等教育レベルでもクラスを設けている学校があるほか、社会人・主婦層の学習者も多いことから、実際の国内学習者のボリュームはさらに高いだろうと予測されます。

4. オススメの外国語はどれ?

以上の分析をもとに選び抜いた、高年収につながるであろうオススメ外国語が下記になります。

1位 英語

世界の公用語であり、習得によって得られる人脈・ビジネス機会が桁違いです。ライバルは多いですが、もはや習得そのものがグローバル人材としての最低条件であり、高収入を狙う上ではマストとも言える言語です。

言語学的には日本語とは遠い語族らしく、本来習得には困難が伴う言語ではあるのですが、苦難を乗り越えて習得した際には、必ずあなたの世界が大きく広がることでしょう。

2位 中国語

21世紀の主役ともいえる超大国「中国」。中国語(北京語)をマスターすることで、圧倒的な市場規模と成長性を誇る中国市場で働ける可能性があり、大変将来性があります。また、近年では中東・アフリカ諸国等でも中国語話者人口が急速に増加しており、ポスト中国の新興地域でのビジネスチャンスも狙うことが可能です。

中国語は漢字を使うため、なんとなく意味がつかみやすく、日本人にも取っ付きやすいのですが、発音が難しいことや多様な慣用表現の習得の難しさから、一定水準以上に到達するためにはかなりの修練と覚悟が必要なことも覚えておきましょう。

3位 アラビア語

アラビア語の魅力はずばり、国内のライバルの少なさと語圏経済の成長性に尽きます。日本国内でアラビア語が出来るというだけで、商社にいれば、中東・北アフリカ担当出世コースに乗ったも同然です(多分)。

正直なところ、英語さえできれば、結構コミュニケーションは何とかなったりするものですが、ビジネスを成功させるための密な信頼関係を育てる上で、言語の力は非常に大きなものです。広大なイスラーム圏の人々の懐に入ることのできるスキルを身に着けることができれば、今後の社会人生活のかけがえのない財産になることは間違いありません。

ちなみに、アラビア語も結構難しいです。

何よりもまず英語!」というのは間違いのですが、中国語やアラビア語といった言語を習得することで、グローバル人材としてのあなたの価値は格段に高まります。ぜひ、外国語を学んで高年収を目指しましょう!